【両学長】うつ病の私が、リベシティの「精神疾患のある方お断り」にモヤモヤする理由【リベ大】
うつ病があるとリベシティに入れないの!?
リベシティに入りたいけど、リベシティは精神疾患のある人お断りです。
これ、もやもやしませんか?
この記事では、うつ病当事者の筆者が
- リベシティは精神疾患のある人お断り
- この決まりのモヤモヤするポイント
- 筆者の個人的意見
を書いています。
精神疾患があって、リベシティに入りたい方は必見ですよ!
リベシティ利用ガイドライン
ええっ!リベシティ、うつ病だと入れないの?!
「心の病気を抱えている方に対して十分な対応を行うことができず、
病気の悪化につながりかねないため、参加をご遠慮いただいております。」
と、はっきり書いてある以上、精神疾患のある人は入ることができません。
主治医が判断することでは?
「病気の悪化につながりかねないため」と言われると一見正しいように思うのですが、
これ、主治医が判断することですよね。
本来なら、
オンラインのコミュニティに入りたいんですけど、
病気が悪化したりしますか?
OKですよ!問題ありません
となれば、入会してもいいはずです。
筆者はTwitterで人と交流したりしていますが、
病状が悪化したりしたことはありません。
それに、リベシティは以前入っていたのですが
Twitterだといるようなぼったくり営業マンが排除されているので
とても質の高いコミュニティです。
Twitter以上に、病状が悪化する要素は少ないです。
病気が悪化するかどうかは、主治医と相談して判断することであり、
本人の病状を知らないリベシティ側からとやかく言われることではないはずです。
問題行動に対するNG規定で十分
精神疾患のある人=問題を起こす、というのがまず偏見ですが、
まあ中には問題行動をする人もいますよね。
(健常者の中にもいますよね。)
で、問題行動のある人を締め出したいなら、
「問題行動があったら退会してもらいますよ」で十分じゃないですか?
なぜ、精神疾患のある人だけ特別に締め出さないといけないのでしょう。
ちょっと偏見を感じます
「精神疾患のある人」って?
これ、意外とはっきりしないんです。
例えば筆者は
うつ病で疲れやすいです。
友達とたまに遊んだりはできるけど、ストレスのかかる就活は厳しい。
という状態です。
でも、中には、
僕は統合失調症があるけれど、きちんと服薬して安定してるよ。
職業は管理職!人並み以上に働いてます。
私は3年間うつ病ですが、ここ1年は落ち着いています。
仕事はライターです。クローズドで働いてます。
私は発達障害があるけれど、自分なりの工夫で
何とかなっています。薬は飲んでいません。
職業は医師です。
というように、しっかり社会参加しているメンタル持ちもいますよ。
さて、この人たちはみんな「精神疾患のある人」でしょうか?
オンラインサロンに参加してはいけない人たちなのでしょうか?
服薬していれば病気?
例えば、統合失調症や双極性障害の人は
ほとんど一生に渡って服薬することが必要です。
薬をやめてしまうと、ほぼ100%、悪化します。
参照:http://kokoro.squares.net/?page_id=9
一方、上に出てきた患者Aさんのように、
- 服薬により安定した社会生活を送れている人
も、一定数存在するわけです。
ただ、薬をやめることはなかなか難しい。病気は無くなっていないのです。
精神疾患の多くは「寛解」
うつ病も含め、精神疾患の多くは、いわゆる治った状態のことを
「完治」ではなく「寛解」(かんかい)と呼ばれます。
寛解とは、「全治とまでは言えないが、病状が治まっておだやかであること」。
(出典:Oxford Languages)
精神疾患は、治ったと思ってもぶり返すことが多いので
そのように言われています。
上の例のBさんは、寛解の状態です。
「充分な対応ができない」について
精神医療の専門機関ではないので、「充分な対応」はできなくていいんです。
ただ、最低限の知識は持っていてほしい。
統合失調症の有病率は0.7%です。
100人の学年に1人くらいいてもおかしくないくらいの多さ。
ちなみに、うつ病の生涯有病率(一生の間にかかる人の割合)は、13〜17%です。
一生の間に、10人の友達のうち1,2人はうつ病になります。
だから、あなたの隣にも「精神疾患のある人」はいるんですよ。
あなたの画面の向こうの私も、うつ病を持っています。
精神疾患への「充分な対応」にこだわらなくて良いので、
せめて最低限、こんな病気があることはみんな知っていてほしいなーと思います。
多分、副業始めたりしたら人脈が広がるので、
「精神疾患のある人」と接触することになりますよ!
追記:確かにオンラインでは充分な対応は不可能
例えば病識のない統合失調症の方がオンラインコミュニティに参加されて、
本人も周りも辛い状況の時、「オンラインで何ができるのか?」という問題です。
本人に対して、「あなたは病気だから、精神科に行ってください。」と促す?
多分逆効果です。病識のない時には「自分が病気だと思っていない」ので
「病気扱いするな!誰もわかってくれない!」とますます頑なになってしまいます。
また、うつ病などで自殺の危険が迫っているとき、オンラインで相談を受けても
どうにもできないこともあるでしょう。
リアルであれば、
- ご家族の方に説明して、治療を受けさせてもらう
- 警察に相談→措置入院や保護
ということも可能です。
しかしオンラインコミュニティではどちらも不可能に近いでしょう。
ご家族との連絡は取れませんし、警察に相談しても、
「実際に殴られるとか、自傷とかが現れてないから難しい」と断られるのがオチです。
いのちの電話とかは、
危険な状態だと位置を特定して警察に通報したり
するそうですよ。
テレビでやってた。
「治療を最優先」について
社会復帰を目指すのも、治療のうちだよね。
精神疾患があると、やはり経済的な問題は悩みのタネ。
- 病気の治療自体はうまくいっていても、
- 経済的な不安からなかなかスッキリ治らない…
ということもよくあります。
私自身、将来について非常に不安に思っています。
そんな私たちこそ、「リベシティに入って、経済的不安を解消したい」という思いは強いです。
確かに、症状が安定していない患者にとっては、
オンラインでの不特定多数との交流はマイナスになるでしょう。
しかし、社会復帰を目指すにはどこかの段階で社会に出なければならない。
例えば主治医が「オンラインサロンに入っても良い」と言っていれば、
本人の病状への悪影響は少ないはずです。
本当の治療は、社会の中で行われるのです。
自覚のない患者が入ってくることは防げない
さて、このようなガイドラインが設けられていても、
という「精神疾患のある人」が入ってくることは防げません。
これでは、
熱心に治療を受けている人はリベシティに入れず、
自覚のない未治療(ゆえに、病状も重い)人が入れてしまう、という
逆転現象が起こってしまうのではないでしょうか?
そもそも自分がメンタルだと気づいていないメンタル持ちもいるから、
これは難しいところです。
とはいえ、リベシティ側の気持ちもわかる
患者本人の病状のためには、主治医の判断があれば悪影響は少ないと考えられます。
本当のところは、「リベシティに精神疾患のある人が入ってきて、トラブルが発生するのを避けたい」
のだと思います。
オンラインサロンでそのようなトラブルがあれば、
- トラブルの原因になっている人はコミュニティに残り、
- トラブルに巻き込まれた「まともな人」がどんどん
辞めてしまう
という事態になりかねません。
アパートの騒音トラブルと同じですね。
したがって、リベシティというオンラインサロンが機能するためには
仕方のないことなのかもしれません。
公的機関と異なり、私的な団体ですからね。
リベシティにも締め出す自由があるってこと。
悲しいけど。
まとめ
簡単にまとめると、
ということになります。
私の意見では、
- 本人の病状のためなら、主治医の判断でOKが出たら入会OKのはず
- 個別の問題行動に対して、禁止規定を設けるだけで十分では?
- 「精神疾患の人お断り」はやっぱり差別的
と思います。
なかなか難しいですね。
精神疾患と一言で言ってもいろんな症状の人がいますから。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。