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【実例で学ぶ】退職金で起業、失敗しないために

人生100年時代。
50代でまだ、中間地点です。

コロナの影響もあり、

「一生のうちに自分の城を残したい!」
「起業して、社会貢献がしたい!」という気持ちにさせられますよね。

また、老後2000万円問題と言われ、
老後のお金も心配です。

起業となると大きなお金が動きますから、
失敗しても取り返しがつくのか心配ですよね。

この記事では、
実際に親戚の起業に関わった私が、実例を基に
退職金で起業して失敗しないためのポイントを解説します!

【実例】

起業した親戚は、50代の会社員でした。
高齢の母親と、大学進学を控えた子ども、働いている妻がいます。

定年前に会社を辞め、
貯金と退職金を合わせた2500万円で起業しました。

未経験の分野で、ゼロからの起業でした。

2500万円の内訳は、

  • 会社設立費用(30万円)
  • オフィスの家賃(5万円/月)
  • 住民税(7万円)
  • フランチャイズ加盟料(500万円)
  • マルチビジネスの加入料(??万円)
  • ネットのセキュリティ対策(??万円)
  • セミナー代・書籍代(???万円)
  • ホームページ作成費用(??万円)

など。

設立から半年ほどでどんどん「投資」し、
2500万円を使い切っています。

しかし、設立から2年経っても会社の収益はゼロ。

フランチャイズやマルチビジネスに加入したものの、
何も仕事が入りませんでした。

また、「ネットのセキュリティ対策」は
過剰なものだったことがわかりました。

さらに、「セミナー代」も無駄でした。
「メルカリでのモノの売り方」など、
YouTubeで無料で学習できる内容ばかり。

妻や子どもには、完全に呆れられてしまいました。

また、ストレスから円形脱毛症と帯状疱疹を発症してしまいました。

現在は、会社員時代の知識と経験を生かして資格を取り、
自宅を拠点にして月に数万円の収入を得ています。

何がダメだったか?

カモネギだった

  • 退職金を狙われる
  • 経験が浅いのに、大金を持っている

「退職して、起業しました!」という50代の人は、
退職金というまとまったお金を持っていることが丸わかりです。

そして、会社員だったことから、
起業家としての経験はまだ浅いです。

こんな人をぼったくり業者は見逃しません。

業者
業者

お金が向こうから歩いてきたぜ!
ビジネスチャンス!

上の実例では、

は明らかにぼったくられています。

50代で起業を考えている人は、
業者から見れば「鴨がネギ背負って歩いてきた状態」であることを自覚しましょう。

周りの意見に耳を貸さない

先ほどの例の親戚は、
「騙されているんじゃないか?」といくら周りが言っても、

親戚
親戚

ビジネスには、投資が必要だ!
仕事になるんだ!
邪魔をしないでくれ!

と言って聞きませんでした。

この頃は、周りで反対する意見は、
全て自分の邪魔をするノイズだと思っている様子でした。

今となっては、
「いっぱい騙された…」と言っています。

50代の起業家はカモネギです。
そしてビジネスの世界はぼったくりだらけです。

50代で起業を考えるなら、
ノイズに思える意見にも一度は耳を貸しましょう。

大きく始め過ぎた

退職金を使い切るようでは、大きく始め過ぎです。
50代の方は、一般的にリスク許容度が低いです。

先ほどの例では、

  • 高齢の母親の介護費用
  • 子どもの教育費
  • 自分や妻の老後資金

が必要となることは明らか。

それにも関わらず、2500万円を自分の会社だけに注ぎ込んでいます。

お金を稼ぐためにはリスクを取る必要がありますが、
これは明らかにリスクの取り過ぎでした。

また、50代となると健康問題も発生します。

先ほどの例では、ストレスから
円形脱毛症と帯状疱疹を発症してしまいました。

円形脱毛症は、周りから見てもとてもひどく、
「何の病気?」と聞かれるほどの状態でした。

帯状疱疹の方は、治療が遅れたため後遺症が残ってしまいました。
今でも痛痒いそうです。

金銭的にも、ストレスの面からも、
50代は大きいリスクを取るべきではありません。

おすすめの起業方法

失敗した実例からわかる、おすすめの起業方法について解説します!

小さく始める

小さく始めることによって、

  • 騙されにくくなる
  • 騙されても、損害が小さい
  • 致命的な失敗にならない

という利点があります。

50代は、リスク許容度が低いですから、
小さく始めることをおすすめします。

小さい起業のポイント

退職金がある人は、年金受け取りに

退職金がある人は一括で受け取ると、とても危険です。

  • カモネギにならないため
  • 老後資金確保のため

退職金を残しておけば、仮に大きく失敗したとしても助かります。
できれば年金受け取りにしておくのがベストです。

借金はしない

冒頭の実例では、無借金だったことが救いでした。

借金をすると、事業資金を確保できますが、
先述の通り、50代はリスク許容度が低いです。

借金をすると、

  • 返済が金銭的に負担になる
  • 精神的に追い詰められ、
    病気のリスクが上がる

ので、絶対にやめましょう。

初期投資・固定費は少なく

まだ仕事が入っていないうちから、何百万円も初期投資するのは危険信号です。
事業を始めてから使えるお金が少なくなってしまいます。

また、家賃や通信費などの固定費はボディブローのように効いてきます。

冒頭の実例では、現在自宅を拠点にして仕事をしているので
オフィスの賃料は完全に無駄になってしまいました。

小さい起業では、とにかく初期投資・固定費を少なくします。

ブログなんかは小さい起業の好例ですね^^

これまでの経験を生かす

冒頭の実例では、
ゼロから新しい分野で起業したものの、会社には一切仕事が入らず、
結局これまでの経験を生かした仕事で収入が得られました。

50代の強みは、これまでの人生で得た知識・経験があるということです。

「自分にはない…」と思う方も、探せば必ずあります。
なんせ、大学生の私ですらこうしてブログを書いているのですから。

これまでに得た、あなただけの経験を生かさない手はありません。

健康第一

  • できるだけ長い期間、働ける体
  • 医療費を抑える
  • 健康は幸せの重要要素

冒頭の実例では、
会社立ち上げや経営がうまくいかないストレスから
帯状疱疹を発症し、後遺症が残ってしまいました。

後遺症のために、長時間働くことができなくなってしまいました。
痛痒さから、生活の質も低下してしまいました。
今では健康優先で、休みを取りつつ働いています。

健康を害してしまっては元も子もありません。
健康第一で、無理のない起業を心がけましょう。

まとめ

  • 50代からは、小さい起業
  • 資金を小さく
  • 初期投資・固定費を小さく
  • これまでの経験を生かす
  • 健康第一

50代で退職後の起業を考えている方、周りの方の
参考になれば幸いです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。