【FIRE論】世間からズレてるのはFIREの民ではなく、勝間和代

勝間和代がFIREについて記事を書いてる!
かつてカツマーが流行りましたが、
今も勝間氏はお金や仕事について発信されています。
プレジデントオンラインのこちらの記事
→勝間和代は見た「年金でのんびり暮らそう」と考える老人ほど幸せになれない
を読んで、東大生・リベ大生の筆者は色々ツッコミたいことが出てきました。
この記事では、
- 勝間氏のアーリーリタイヤに関する意見
- それに対する筆者のツッコミ
を書いています。
アーリーリタイヤ、FIREに興味のある方必見です!
勝間氏の意見
勝間氏の意見は、
- 年金生活、アーリーリタイヤすると世間からズレた老人になる
- 3億円持っていても30年でなくなる
- 人は上昇見込みに幸せを感じるもの
- 年金をもらわないくらい稼ごう
ということでした。
年金生活でも仕事を続けたい人は続けたらいい、という点では私も賛成です。
誰もがアーリーリタイヤを目指す必要はないのですから。
細く長く働くのもまた幸せだと思います。
筆者も、FIREというよりは身体に無理なく、細く長く働くことを目指しています。
でも、
- アーリーリタイヤ(FIRE)すると世間からズレた老人になる
- 3億円持っていても30年でなくなる
- 人は上昇見込みに幸せを感じるもの
この3点には色々ツッコミたいことがあります。
端的に言えば、「世間からズレているのは勝間氏のほうでは?」と思いました。
FIREするとズレた老人になる?
勝間氏は、
- 年金生活者、アーリーリタイアした人は世間からズレた人間になる
- アップサイド・ポテンシャル(上昇余地)がない
と言っていますが、むしろズレているのは勝間氏の方ではないかと思います。
アーリーリタイアした人間がズレていく原因として、
人からお金をもらうというのは、大変なことなのです。そのためには、自分の生まれ持った才能を生かして、日々研鑽を積み、市場のニーズを満たしていかなければいけません。(略)労働市場から身を引いてしまえば、厳しい競争の世界から離れてしまうわけですから、どんどんと世間からズレていきます。
https://president.jp/articles/-/48784?page=2
と語っていますが、そもそもアーリーリタイヤする人は「厳しい競争の世界から離れたい」
という願望を持っているわけですよね。
厳しい競争に疲れて、競争社会から逃れられるのなら、
世間からズレていったって全く構わない人たちなわけです。
また、勝間氏は常に上昇志向を持っているようですが、
世の中の人間すべてが上昇志向を持っているわけではありません。
例えば筆者は、東大生です。以前はそれなりに「上昇志向」を持っておりました。
しかしうつ病がきっかけとなり、
「必ずしも上昇する必要はない、何ならどっちが上かもわからないじゃないか」
と考えるようになりました。
どっちが上かもわからない世の中なのに、
ありもしない「上」を目指していたら疲れてしまいますよね。
勝間和代氏とは全然違う人たちがアーリーリタイヤを志すわけです。
3億円は30年でなくなる?
勝間氏は
- 3億円を年に1000万円ずつ使っていれば30年でなくなる
- アーリーリタイヤした友人は、何億も資産を持っていても
使い方が渋い - アーリーリタイヤすると自己投資にお金をかけなくなる
と述べています。
これも勝間氏のように「たくさん稼いで、たくさん使う」人の考え方だな〜と。
たくさん稼いでいる勝間氏は、やはり世間からはズレていると思います。
年に1000万円も使うか?
まず、年に1000万円も使いますか??
何にそんなにお金がかかるのか全くわかりません。
筆者は学生で、親に養ってもらっている身ですが、
月の生活費は家賃込みで10数万円、年間の生活費は200万円程度です。
筆者の場合、食費は月2万円程度で済みますし、
趣味&ビジネスのブログはサーバー代900円/月です。
プラス大学の学費を入れても、年間260万円です。
(今、ちょっといいアパートに住んでいるので、それを切り詰めたら年間200万円でも暮らせそう。)
確かに、ゴルフが趣味とかならたくさんお金が必要かな〜と思いますね。
3億を運用してたら無くならない
アーリーリタイヤする人たちは運用しながら生活するわけです。
3億円キャッシュで持っているのではなく、配当利回り3%の株で持っているとします。
すると配当利回りだけで年間900万円になります。
1000万円には届かないけれど、配当だけで900万円の生活ができることになりますね!
3億円は30年でなくなるのではなく、運用しながら増えていくことだって
ありえます。トリニティ・スタディだと中央値で8倍に増えるんでしたね。
手堅いポートフォリオならそうそう無くなりません。
3億円もあったら、かなりリッチなリタイヤ生活ができるでしょう。
勝間氏はアーリーリタイヤのことを全く分かっていないと言わざるをえません。
4%ルールも知らないのでしょうね…。
自己投資ってお金かかるもの?
また、自己投資って個人的にはあまりお金がかかるものではないと思います。
むしろ、自分の時間を投資する必要があります。
例えば、TOEICの勉強をしよう!と思いますよね。
必要なのは、
- 公式問題集 ¥3300
- 単語帳(中古)¥300
- 参考書(中古)¥1000
- その他問題集 ¥3000
- TOEIC受験料 ¥7810
- 計 ¥15410
です。
まあ決して安くはないですけど、年金生活者でも出せるくらいの金額ですよね。
一気に買い揃える必要はないですし。
特に勝間氏の言うような3億円持ってて900万円の暮らしができるアーリーリタイヤ者なら
TOEICにかかる1万5000円なんて屁でもないと思います。
自己投資に必要なのはお金ではなくて、むしろ時間。
- 8時半出社
- 残業3時間して20時に帰る
- そこから夕食、風呂
- それからTOEICの勉強も…
というのはスーパーサイヤ人並みの超人じゃないと無理です。
が、アーリーリタイヤして自由気ままに暮らしてるなら
- 8時に起きて
- 午前中はブログ更新
- 家事もしつつ
- 午後はTOEICの勉強
- 夕方に散歩に行く
ということだってできます。
自己投資に必要なのは、お金じゃなくて時間ですよ!
年金生活は縮小均衡になる?
勝間氏は、
- 年金生活をすると社会的つながりを持ち、お金を得るオプションを放棄することに
- 年金は、収入の上昇見込みが全くないのが問題
- 現状が良くなる可能性に人は幸せを感じるもの
これも、「人による」としか言えませんね。
年金生活=お金を得ることをやめる、ではない
筆者の周りでは、年金生活でも
- 好きな清掃のパートを続けて、おばちゃんたちと楽しく働くおじいさん
- 家庭菜園をやったり、習い事に忙しいおばあちゃん
- 資格を得て365日仕事があるおじさん
がいます。年金=仕事しない、社会とのつながりがない、ではないのです。
それぞれ楽しそうに生活しています。
上昇の見込みに幸せを感じるもの?
勝間氏は、上昇の見込みに幸せを感じるらしいです。
なるほど。
現状の維持や、趣味に幸せを感じる人だっていると思います。
筆者は、友人とランチに行くこととか、ささいな人とのつながりが幸せだと思います。
幸せは人それぞれですね。
まとめ
- 勝間和代氏は、アーリーリタイヤについてあまり分かっていない
- 勝間氏は、たくさん稼いでたくさん使う考え方
- 幸せのかたちは人それぞれ。
- 勝間氏は、上昇見込みに幸せを感じるらしい
です。
勝間氏の「一生働こう」という意見には賛成です。
細く長く働くことが健康にも役立つと考えるからです。
勝間氏は、たくさん稼いでたくさん使うのですね。
稼ぐ能力が高い人は、勝間氏に共感できるのではないでしょうか。
勝間氏は確かにアーリーリタイヤには向いてなさそうです。
上昇見込みで幸せを感じるタイプなのですね。
筆者は、「上なんてどっちかわからない。どっちが上かわからないなら一旦止まろう」と
考えています。
勝間氏に会ったら、ぜひ「上がどっちなのか」聞いてみたいですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。