【セミリタイア】500万円でFIREできるのか?
FIREとは
FIREとは、
Financial Independence / Retire Early
の頭文字で、経済的自立・早期退職のこと。
生活費を資産からの所得でまかなう生活スタイルです。
サイドFIREとは
基礎生活費は資産所得でまかない、遊びのお金は稼ぐという生活スタイルのこと。
「セミリタイア」も似たような意味です。
FIRE・サイドFIREするにはいくら必要?
生活費の25年分を貯めればFIREできると言われています。
なぜ25年分なのか?
それにはまず「4%ルール」を知りましょう。
4%ルール
4%ルールとは、
(株や投資信託の形で持っている)資産の4%を取り崩し続けても、元本が減らない
というもの。
これはアメリカの資産家むけで、
アメリカの株の利回りが年7%で、アメリカのインフレ率3%をそこから引いた4%が
株のもうけだということから来ています。
取り崩し4%から逆算すると、生活費の25年分が必要になる
取り崩しが4%であることから逆算すると、
100 ÷ 4 = 25で25年分の生活費が必要ということになります。
実際のFIREの年間支出は?
1000万円でFIRE生活を送っているミクさんの
【衝撃】500万円でセミリタイアができる理由という動画より、
まずは年間の出費を見ていきます。
生活費
持ち家・独身・バイク1台の場合
よって、
年間の生活費は36万円
になります。
税金・国民健康保険料・年金保険料
税金は、リタイヤ1年目には前年の収入に応じて住民税・所得税がかかります。
リタイヤ2年目からは無収入になるので、税金は免除になるでしょう。
バイクの自動車税が年間3600円。
家の固定資産税が年3万円とのこと。
国保は自治体によりますが、7割減免されるとのこと。
年間2万円くらいになるでしょう。
年金保険料は、全額免除とします。
税金・国民健康保険料で年間5〜6万円
トータルの年間の出費
トータルで年間の出費は、予想外の出費込みで
年間50万円程度
となります。
人って年間50万円で暮らせるんですね
家の修繕費はどうするの?
持ち家とのことで、家の修繕費はどうするのでしょうか?
築30年以上の戸建てに住んでいる人の家の修繕費の平均は
556万円だそうです。
これは水回りのリフォームや外壁塗装などで大きな出費が発生しており、
これらをしないなら、かなり節約できると思います。
おそらくミクさんは、家が多少壊れてもご自身でDIYされるのだと思います。
ちょっとドアが外れた、床が抜けそう、くらいなら
自力でもなんとかできそうですよね。
ただ、給湯器となると自力で直すのは難しいと思います。
給湯器の寿命が大体10年ほどで、
一度壊れると10万円〜の費用がかかるのが痛いです。
我が家も15年ほどで給湯器の寿命が来て、取り替えることになりました。
年間生活費50万円の中に、
家の修繕費の積立も入れておかなければ…!
年金は全額免除でいいの?
年金保険料は月に1.6万円なので痛い出費ですよね。免除にしたい気持ちはわかります。
しかし年金が全額免除だと、将来もらえる年金の額が減ってしまいます。
仮に年金も全額納めるとすると、
年間支出は60~70万円となります。
FIREには1250万円必要
年間生活費が50万円だとすると、25年ルールに従えば
FIREには1250万円必要
ということになります。
500万円じゃ足りません。
サイドFIREなら625万円でできる?
サイドFIREならFIREの半分の625万円でできるでしょうか?
答えはNOです。
繰り返しになりますが、サイドFIREとは
- 基礎生活費は資産所得でまかない
- 遊びのお金は稼ぐ
という生活スタイル。
先ほど算出した年間支出50万円はかなり切り詰めた額で、
基礎生活費と呼ぶべきでしょう。
基礎生活費を稼ぐとなると、引退とは呼べないと思います。
年間50万円では友達と遊びにも行けませんし、外食や映画に行くこともできません。
好きな服も買えないと思います。
こういう遊びのお金をブログやYouTube,動画編集などで稼ぐのが
サイドFIREのスタイルです。
基礎生活費の半分しか賄えないのはサイドFIREとは呼べません。
まとめ
- 人は切り詰めれば年間50万円で暮らせる
- ただし家の修繕費や年金など、不安は残る
- 年間支出50万円の人がFIREするには、1250万円必要
500万円でFIREは不可能だと思います。
やはり基礎生活費を資産所得で賄うのがFIREのスタイルなので。
動画では、ミクさんは治験での収入が大きいとのことですが、
治験は健康で若くないとできません。誰でも真似できるわけではないです。
年間の基礎支出が50万円の人でも、FIREするには1250万円必要になります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。